今回は、生理の際の一番身近なアイテム
ナプキンについて解説していきます。
生理についてこちらの記事を参照してください。
おそらく、母親からふんわり使い方を教わって以来、そのまま大人になってしまった人が多いのではないでしょうか?
大人になった今、あらためて読んでもらうと、より自分に合ったナプキンと出会えるはずです。
今回の記事では、使い捨てナプキン(以後、ナプキンと表記)にフォーカスします。
布ナプキンについては、別途記事を掲載予定です。
目次
まずはここから!ナプキンってなんなの?
生理の時に下着につけて使うアイテムのことを言います。
おむつの生理版という感じ。
ちなみに、経血の量が多いからといって大人用のおむつを使用するのはオススメできません。
おむつは、あくまでもおむつ。
尿を吸収するための構造になっています。
経血の匂いや血塊を受け止めてくれるものではありません。
では、ナプキンに話を戻しましょう。
下着のクロッチ部分(布が二重になっている部分)にナプキンをあて、それに経血を吸収させるようにして使います。
ナプキンにはどんな種類があるの?
主に、羽根つきと羽根なしがあります。
羽根がついていないと、外陰部にあたる面積が最小限で済む一方で、体勢や動きのズレに弱く、下着のフチの部分を汚してしまうこともあります。
羽根がついていると下着とのズレが起きにくい一方で、ナプキンがあたる外陰部〜皮膚の面積が広くなるので、皮膚の弱い人はかぶれることもあります。
長さの違うナプキンがたくさんあるけど、どうやって使い分ければいいの?
スーパーやドラッッグストアのナプキンコーナーに行くと、たくさん売っていますよね。
その多くが、長さと用途の違いを謳っています。
昼用・夜用関係なく長さ順に並べてみました。
こっちは夜用の一番長いやつ。
この長さ、さきほど出てきたクロッチの長さになります。
経血を吸収する範囲の長さだと思ってください。
そして、夜はみなさん寝ますよね?(当たり前か)
そうすると、経血が外陰部〜肛門をつたっておしりのほうにまで及んでしまいます。
だから、夜用にはクロッチの長いものが好まれるというわけなんです。
じゃないと、下着を汚してしまうから。
そして、このクロッチの部分なんですが、人によって長さが違います。
もっと言うと、膣のベクトルも個人差がありますし、皮膚の強さも寝相の悪さも、人によります。
そのため、あなたには〇〇の36cmがぴったり!と一概にナプキンをオススメできないというのが正直なところなんです。
ナプキンは何でできてるの?
主な成分はこの3つ。
- ポリエチレン
- ポリプロピレン
- ポリエステル
すべて、プラスチックでできています。
これは耐摩耗性、つまりこすれたりよれたりに強いため、だと思われます。
ガーゼや布も肌には優しいですが、耐摩耗性の視点で考えるとプラスチックには劣る印象です。
ナプキンの価格って、どれくらいなの?
だいたい、これくらいの相場になっています。
近所のスーパーでまとめ売りをしていることもあるため、出来るだけチェックしておくのもオススメです。
ナプキン使用時のトラブル対処法まとめ
ここで、ナプキン使用時の主なトラブルとその対処法についてまとめておきます。
かゆみ、むれ、においなどの対策を教えて!
ナプキン装着時のマイナートラブルの原因の多くが
- 経血や排泄物の汚れが落ちていないこと
- 外陰部の湿度が高く、皮膚が蒸れている
この2点です。
感染管理の視点で言えば、汚れていて蒸れている場所なんて、菌にとってはパラダイス。
そのため、この環境を変えてあげるアプローチをしていけば改善が期待できます。
- ナプキンを低刺激のものに変える
- ウォシュレットを使ってしっかり洗う、そして乾かす
- 2〜3時間に1回はトイレに行って外陰部の換気をする(ついでにナプキン交換)
- コラージュフルフル(真菌・カビへの効果が高い石鹸)で洗う
- 市販の塗り薬を塗る(フェミニーナ軟膏)
個人的には、コラージュフルフルというちょっとふざけた名前の洗剤がとてもおすすめなので、試してみてもらえると嬉しいなと思います。
もし、上記でも改善がないようであれば婦人科の受診をおすすめします。
もしかしたら、皮膚炎や性感染症の可能性もあるためです。
ナプキンを変えるタイミングって、決まってるの?
残念ながら、決まっていません。
さきほども言ったように人によって経血量、皮膚の強さ、クロッチの長さが違うので、必然的にナプキンを交換するタイミングも変わります。
ひとつ言えるとしたら、トイレにいけるタイミングと経血量で決めるのがベターかと思います。
例えば、今日は1日外にいてなかなかナプキンを交換するタイミングがないから、夜用をつけてしのごう…!も、皮膚トラブルが出現しなければアリだと思います。
突然生理になっちゃった!とりあえずトイレットペーパーでしのいだけど、これって平気なの?
大丈夫です!
しかし、トイレットペーパーはもともと水に溶ける性質があります。
ということは、経血によってペーパーがとけてしまい、それが皮膚や外陰部に触れたままになると皮膚炎や感染の原因になることもあります。
トイレットペーパーでしのいだあとは、ウォシュレットなどでしっかり洗浄し、清潔を保ちましょう。
眠っている間、シーツや下着を汚さないか心配な人へ
これ、大人になった今でも不安な夜があるのは私だけでしょうか?
ほとんどの女性が、一度はシーツやショーツを汚してしまった経験があるはずです。
そんな時は、こんなアイテムが!
ロリエ 超吸収ガード 安心ショーツ
使い捨て 防水シーツ
寝具の上に敷いて使います。
心配な人は胸〜膝にかけて2枚使ったり、寝相が悪い人はガムテープなどで仮止めしても良いかもしれません。
使用に際してはかなり抵抗があるかもしれませんが、下着やシーツを洗う手間や「やってしまった…」と落ち込むコストに比べたら、そう悪いものでもないと思います。
汚してしまった時の洗い方と洗剤
あらためて、経血は血液です。
ちょっと聞きなれない言葉ですが、タンパク質汚れに該当します。
そのため、市販の選択洗剤で頑張るよりも、専用の洗剤を使用したほうが落ちやすいです。
ランジェリー用洗剤
下着の汚れてしまった部分を濡らし、洗剤をつけてつまみ洗い。
洗面器や桶にぬるま湯を入れてつけおきしておけば、だいたい落ちるはずです。
おわりに
日本で使用されている生理用品の中でも、圧倒的市場シェアを誇るナプキン。
どんどん新しい商品が開発され、売り場も変化しています。
ということは、使用する私たち側にも、適切な知識とそれを実行するための行動力が求められているということ。
初経から閉経まで、だいたい30年くらい、私たちの相棒になるようなもの。
ぜひ、自分にとってのベターを見つけアップデートし続けてみてください。