お金、便利、清潔…あなたは何を優先する?ディスポーザブル(使い捨て)用品に関する、ある看護師の雑感

ナプキン、タンポン、布ナプキン、月経カップ…
生理に関するアイテムっていろいろありますよね。

特に、最近では月経カップが台頭してきているような印象があります。
正直、みんなすごいな〜というが私個人の感想です。

だって、膣の中に何かを挿入するって抵抗ある人もいると思うんです。
出産や男性経験がない人は、特に。

私も、やっぱりなんだか抵抗がある派。

 

そんな私の、生理用品に関する雑感をお伝えします。

普段、点滴やチューブなど、いわゆる医療機関における衛生用品を扱う看護師の感覚とは?

 

繰り返し使うことは、本当にエコなのか

生理用品の中でも布ナプキン・月経カップのメリットって、繰り返し使えることにありますよね。
そのため、経済的にお得であることを謳う広告も多い印象があります。

けれども

たとえば、布ナプキンは基本的に手洗いがマスト。

となると、手洗いにかける自分のリソース、専用の洗剤、同居人がいる場合はその人への理解、干す場所、しまう場所…など、使い捨てのアイテムに比べて管理コストがかかりますよね。

そういうものすべてひっくるめて、布ナプキンの値段、そして価値になります。

 

同じことは月経カップにも言えます。
ひとつ5000円くらい。

材質は、医療用シリコンがほとんど。
すごく清潔で丈夫そうな響きに聞こえますが、繰り返し使うとなると清潔レベルは歯ブラシと同じレベル。

強度だっていわゆるシリコン。
シリコンの劣化に伴い、月経カップとしての寿命は必ずきます。

ちなみに、注射器にもゴムの部分があります。

基本的に注射器は薬液を吸ったり、患者さんに薬を投与したり、採血したりするのに使います。
もちろん、一回使ったら捨てるのが当たり前。

仮に、毎日使ったとしても注射器として使える強度は10日〜2週間程度。
ずっと使っているとゴムの部分が劣化し、すべりが悪くなったり薬液がもれてくることだってあります。

 

使い捨てのメリットを考えよう

ここでちょっと考えて欲しいのですが、みなさん、マスクって繰り返し使いますか?

布のマスクもありますが、多くが使い捨てのもの。

それは、繰り返し洗って管理するよりも使い捨てで管理したほうが便利で清潔だから。

ファンデーションや口紅がつきますし、唾液や鼻水がついてしまうことだってありますから、そうなった時点で交換する人が多いんじゃないでしょうか。

 

場面を病院に移しましょう。

病院ではマスク、手袋をはじめ、注射の針や気管チューブ、すべて使い捨てです。

繰り返し使うのは、患者さん専用の入れ歯や胃瘻につなぐチューブくらいでしょうか。
その患者さんにしか使えないものだけです。

考えてみてほしいのですが、誰かの鼻の中に入ったチューブ、たとえ除菌されているとはいえ

自分に使ってほしいと思いますか…?

答えはNOですよね。

明確な基準がある訳ではありませんが、タオルやシーツも同じ。
汚物や血液の汚染がひどい場合には

洗濯して返ってきたところで、これを他の患者さんに使えるかどうか…

と考え、看護師やヘルパーの判断で処分することがほとんどです。

 

使い捨ての一番のメリット

もう1つ、使い捨てに関して明確なメリットを挙げておきます。

それは、感染リスクを抑えられること。

基本的に、暖かくて湿っているところは菌の温床。
しかも、長時間放置しているとどんどんそのリスクがあがっていきます。

そのため、タンポンや月経カップはその機能性ゆえに間違った使い方をすると感染リスクが高くなると言われています。

現に、タンポンの裏側には使用時間に関する記載が必ずあります。
(気になる方はTSS:トキシック症候群で検索を!)

 

したがって、感染管理という視点で生理用品をみると、使い捨てのもの、かつ、なるべく体内に入り込まないもの。
この2点から日本ではナプキンがよく選ばれるのではないか、と思います。

 

まるでタンブラーみたいに

誤解しないで欲しいのは、繰り返し使うこと=悪いことじゃないということ。

きっと、布ナプキンや月経カップって、タンブラーと同じなんです。

気に入ったものって、使っているうちに愛着が湧いて、いつのまにかとても大事にしている。

たまにやらなきゃいけない漂白やゴムパッキンの掃除だって、タンブラーが気に入っていて大事にしている人なら苦でもなんでもありません。

一方で、そういうことがめんどくさくて嫌いな人もいるんですよね。
毎回プラスチックカップでいいやって人が。

生理用品も一緒。
自分の中でのプライオリティ(優先順位の高いこと)を大事にするのが一番。

生活の中における

  • 便利さ
  • 価格
  • 管理コスト
  • 清潔に対する価値観
  • 住居環境
  • 危機管理能力

こういう要素を如実に表すのが生理用品なんだな、と思います。

ちなみに、私個人はタンポン+ナプキンの併用派。

家で経血のついたものを手で洗うっていうのが、とにかくめんどくさい…!
そのため、このチョイスにしています。

低用量ピルの内服を始めるまでは経血量も多く、夜用ナプキン(肛門くらいまであるもの)を昼も使っているようなタイプでしたが、ピルの内服によって経血量が減り、タンポンも併用することで軽い日の昼用ナプキン(一番小さいもの)で十分になりました。

ピルについてこちらの記事もぜひ。

 

まとめ

ここまで、いろいろ話してきましたが

自分にあった生理用品を使うのが一番。
正解は、自分で決めていきましょう。

とはいえ、比較対象や使い心地に関する情報が不足しているのも事実。
もっとポップに生理用品について語れる場があったらいいな…!

ナースあさみ

看護師
ナースあさみ

この記事を書いた人

看護師10年目のアラサーナース。消化器外科内科6年、整形・内科混合病棟4年目。医療倫理や緩和ケアも好き。低用量ピル服用も10年目。特にトラブルなく過ごしています。