なかなか、やめられないもの。
その代表格の1つがタバコですよね。
禁煙しましょう!なんてコピー、もはや効果がほぼ乏しいような気さえします。
さらに。
2020年の東京オリンピックに向けて、喫煙者にとっては肩身の狭い場所も増えてきています。
悪いものとわかってはいるけれど、どう悪いかよく知らない…?
というわけで、今回はあらためてタバコについて解説していきます。
タバコを吸うと、どうなるの?
タバコのメリットを挙げるとすると
- 心が落ち着く
- 気分転換になる
- 気持ちよくなる
こんな感じでしょうか。
でも、これ、身体の反応としては一過性の虚血をおこしているだけなんです。
虚血とは、一時的に血流が滞る現象のこと。
テレビでよくある、脳梗塞や心筋梗塞というのはこの虚血が永続的に起こり、血管が支配するその先の組織や臓器がやられてしまうという病気です。
そのため、タバコを吸うメリットである心が落ち着く、気分転換になるというのはあくまでもその人の実感にすぎません。
実際は、脳への血流が一時的に滞り、気を失う一歩手前のような状態を作り出しているということになります。
眠る瞬間やアルコールでほろ酔いの時、なんとなく気持ちいいですよね?
あれと似たような感じだと言えます。
タバコのデメリット、3つ
では、ここからタバコのデメリットについてお話していきます。
- タール
- CO(一酸化炭素)
- ニコチン
これがトップオブトップの悪い成分。
タール
タールは、いわゆるタバコを吸ってるとこんなに肺が汚くなるよ!の図のやつですね。
あの汚いネバネバしたやつがタール。
ガス交換の場所である肺にネバネバがついてしまうと、その機能は低下せざるを得ません。
CO(一酸化炭素)
CO(一酸化炭素)は、一酸化炭素中毒という言葉もあるくらいなので、知っている人も多いはず。
身体を低酸素状態にさせる物質となっています。
ちなみに、私たちが日頃はきだしているのは、二酸化炭素。
一酸化炭素と二酸化炭素、似ているようでその性質はまったく違っています。
ニコチン
最後の砦、ニコチン。
これが一番厄介なんです。
ニコチンには血管収縮作用とホルモンへ影響を及ぼす作用があります。
この2つが非常に厄介なんです。
- 血管収縮作用
-
- 脳、心臓、肺などすべての臓器に関連する血管への収縮作用があるので、脳梗塞、心筋梗塞など血管がつまる系の病気になるリスクが上がります。
- 狭いところをドロドロの血液が通ったら…と、考えていただくとリスクについてはイメージしやすいはず。
- 加えて、ニコチン自体に依存性があるのでニコチン中毒になり、辞めたくても辞められない身体になってしまうというワケ。
- ホルモン、特にエストロゲンへの影響
- ニコチンはダイオキシンと同じ有害化学物質です。
そのため、ホルモンへの影響は計り知れません。 - 特に、卵巣に関する機能(卵胞ホルモン)が低下すると言われています。(月経不順が進む、不妊率の上昇、不妊治療の成績がよくない、閉経が早い、など)
やっぱり禁煙が望ましい
妊娠したらもちろん、喫煙なんて絶対ダメ!
全身麻酔を受ける人にも、肺の機能を守るために術前2週間は禁煙してもらっています。
それくらい百害あって一利なしのものなので、喫煙の習慣がある人はぜひ禁煙して欲しいなと思います。
いやいや、ストレス解消にタバコは手放せないよ……
って人は、他のコーピング方法(ストレス解消方法)を探しましょう。
- おいしいものを食べる
- パートナーとスキンシップをはかる
- 運動する
- 笑う
無料で出来るストレス解消法なんてたくさんあります。
タバコじゃなきゃいけない理由なんてありません。
置き換えが出来るものであることを、どうか忘れないで。