低用量ピルが計画的に避妊をコントロールするものだとしたら、緊急避妊薬(モーニングアフターピル)には応急処置的なニュアンスがあります。
緊急避妊薬って、どういう時に飲むの?
- 避妊に失敗した
- コンドームに欠陥(破ける、外れる)があった
- レイプや性暴力などの被害に遭ってしまった
こういう場合に内服すると妊娠を防げるというものです。
その効果は約99%、早くのめばのむほど効果的と言われています。
しかし、残念ながら100%ではありません。
これらの薬は、排卵を遅らせたり、子宮内膜を変化させて着床(受精卵が子宮内膜にくっつくこと)しにくくする効果があります。
ノルレボやエラワン(日本では未承認)という薬がスタンダードな印象です。
緊急避妊薬って、いくらくらいかかるの?
これらの薬は保険適応外です。
厚生省の中の人の気持ちをやや下品にトレースすると
いやいや、コンドームだけじゃなくいろんな方法で避妊することができるんだから、医療保険適応外に決まってるでしょ。
避妊の失敗は、病気じゃないよね?
ってことなんだと思います…。
各医療機関によって異なりますが、ノルレボの値段は15000円前後。
ジェネリック薬でも10000円ほどかかるところもあります。
他にも、海外の薬やヤッペ法もありますが
- ノルレボが高いけど副作用が少ない、厚生省の認可あり
- ヤッペ法は安いけど副作用の出現する確率が高い
安いことには理由があるので、ご自身の優先順位と医師の説明を聞いて、選択してみてください。
頼りすぎに注意!
この、緊急避妊薬。
いずれにせよ、そんなに安くない金額ですよね。
仮に、ノルレボを内服したとしても避妊の効果は100%ではありません。
妊娠する可能性もあります。
(1〜2%だと言われています)
妊娠した場合
- 産むかどうかの判断
- 妊娠を継続するための覚悟
- 明確に中絶する意思
これらが必要になります。
自分の身体と心を消耗しないためにも、緊急避妊薬を何度も使用することはおすすめできません。
最初にいいましたが、あくまでも応急処置。
応急ではなく、毎日の低用量ピル内服やコンドームの適切な使用によって、自分をケアできる女性が増えることを願っています。