親世代のピルのイメージが悪いのは、このせい?低用量ピルがあるということは、高用量ピルもあるの?

避妊目的だけではなく、月経困難症や子宮筋腫の治療薬にもなっている低用量ピル。

ピル飲んでるんだ〜と言うと

高用量ピルもあるの?

と、質問されることがあるので、今回はその辺りについて説明していきます。

 

高用量ピルもあるの?

昔はありました。

ピルが出回った当初は高用量のものが多かった歴史があります。
高用量とは、それだけピルに含まれているホルモンの量が多いということ。

当然、現在出回っているものに比べてマイナートラブルや副作用が強く、親世代に「ピル=飲むと気持ち悪くなる」という思い込みが多いのは、きっとこのせい。

加えて、血栓症や乳がん、子宮頸がんなど深刻な副作用やリスクが高いものでした。

ですが、こういうことが起きたのにはちゃんと理由があります。

 

より確実な避妊方法を求めるゆえに…

実は、低用量ピルは1980年代に開発され、欧米ではすでに販売されていました。

その間、コンドームよりも確実な避妊を求める女性たちは、治療薬としてすでに認可されていた高用量ピルを服用せざるを得なかったという経緯があります。

副作用に苦しみながらも、より確実な避妊のために内服し続けなければならなかった歴史が「ピル=副作用があるもの」に拍車をかけているのかもしれません。

そして、日本での低用量ピルの認可が降りたのは2000年近く。
厚生省がなかなか認可しなかったそうです。

緊急避妊薬に関して言えば、薬局で市販され、中学校や高校の保健室で無償配布されている国もある中、日本ではいまだに医療機関での受診が必須、医師からの処方がないと入手できません。

女性が避妊に対して主体的なアプローチを取ること自体、まだまだハードルの高い国だと言えるでしょう。

 

日本では、低用量ピルってどれくらい浸透してるの?

ちなみに、日本でのピルの服用率は3%。
欧米での服用率(経口、皮下埋め込み型も含む)は70%。

妊娠や中絶に関しては、宗教的・慣習的な理由もありますが

望まない妊娠をしないために、生理にまつわる諸症状を緩和するためにも、低用量ピルをうまく使うという文化が日本でももっと浸透したらいいな、と思います。

 

参考文献

ナースあさみ

看護師
ナースあさみ

この記事を書いた人

看護師10年目のアラサーナース。消化器外科内科6年、整形・内科混合病棟4年目。医療倫理や緩和ケアも好き。低用量ピル服用も10年目。特にトラブルなく過ごしています。